介護職の仕事で必要になるのは、介助のスキルです。介護施設は、主に介護が必要となった高齢者が利用します。そのため、介護職員は、利用者の生活支援や身辺的援助をおこなえる必要があるでしょう。介護分野の登竜門的な資格である介護職員初任者研修を修了すれば、食事や移乗、入浴などの身体介助ができるようになります。介護職は非常に学ぶことが多い職業なので、研修や座学を通じ、必要な知識やスキルを習得していくことが大切です。
他に介護職に必要なのは、コミュニケーションスキルです。コミュニケーション能力は、対人間の意志疎通をスムーズに行い、利用者と信頼関係を築く上で必要不可欠となるスキルとなります。相手の立場になって考えることで、感情的になってもめるのを防ぐことができます。相手の耳が遠かったりする場合は、非言語的コミュニケーションをフルに活用することが大切です。表情や仕草、身振り手振りを交えることで、自分の気持ちを伝えやすくなり、より密なコミュニケーションをとることができます。
また、介護職には観察力や判断能力も求められます。高齢者の暮らしを守るためには、利用者の体調や精神状態の変化に気づき、素早く対応することが必要です。適切な対応をするためには、普段から観察するのは勿論のこと、利用者と緊密なコミュニケーションをとり、健康状態を把握しておくことも重要でしょう。観察力や洞察力を鍛えることで、介護の質もどんどん向上させることができ、利用者にとってとても頼りになる存在になることができます。